そして、「手のひらに異常に汗をかく」症状を【手掌(シュショウ)多汗症】と言います。 (日本人の200人に1人の割合で存在すると言われています。)
手のひらから発汗する人は、ほとんどの場合足の裏からの発汗もあります。いずれも精神性の発汗であり、両者は連動関係にあるようです。
手のひらと足の裏に加えて、腋の下からの多汗がみられる場合も多くあります。また、腋の下のみの多汗も多くみられます。さらに、上のようなケースに顔面、頭部からの多汗が加わる場合も少なくありません。顔面、頭部の多汗のみ、あるいは、顔面、頭部の多汗が主となるケースもあります。
多少の前後関係はありますが、これらの部位の発汗はほぼ同時に起こります。
局所性多汗症は、発汗部位ごとに分けて、専門的には次のように呼ばれます。
【手掌(シュショウ)多汗症】---- 手のひら
【足蹠(ソクセキ)多汗症】 ---- 足の裏
【腋窩(エキカ)多汗症】 ---- 腋(わき)の下
【手掌足蹠(シュショウソクセキ)多汗症】---- 手のひらと足の裏
同じ多汗症でも人によって汗の量が違います。
手掌多汗症の場合、手のひらの汗の出方(発汗量)によって、そのレベル(グレード)が通常3段階に分けられています。数字が大きいほど症状がひどいことを表し、“レベル1”“グレード1”あるいは“1度”などと称されています。
発汗レベルの基準は、おおよそ以下の通りとなっています。
【汗のレベル】
レベル1
湿っている程度。見た目にはわかりにくいが、触ると汗ばんでいることがわかる。水滴ができるほどではないが、光を反射して汗がキラキラと光っている。
レベル2
水滴ができているのが見た目にもはっきりとわかる。濡れている状態。だが汗が流れるところまではいかない。
レベル3
水滴ができて、汗がしたたり落ちる。
【多汗症の治療法】
多汗症の治療法として、ETSという胸部で交感神経を遮断する手術が存在します。しかしETSには、代償性発汗という厳しい副作用の恐れがあり、切ったら最後、もうもとの身体には戻ることはできません。
ETSの副作用(合併症、後遺症)には、代償性発汗にとどまらず、のぼせ、頭痛、まぶたが下がってしまう、血圧のコントロールがうまくいかず「暑いところにいると倒れる」など、様々なものがあります。さらに、それらは精神的な苦痛にもつながり、ストレス性疾患を引き起こす場合さえあります。
「ETS後遺症に苦しむ者たちのサイト」
「ETSに対して問題を提起するためのサイト」
あくまでETS手術は、“人生最後の手段”として考えておきましょう!!
このサイトでは、自分で手軽に、そして安全・効果的に多汗症の治療を行える、「ドライオニック」と「塩化アルミニウム水溶液」による治療法を中心にご紹介します。